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梢の料理帖

食べることとは生きることなり

ごま塩

子供の頃、家族の誰かがごま塩が好きで、我が家には常に瓶入りのごま塩があった気がする。

黒ごまと、フロストシュガーのような不思議な形状のお塩、見慣れていたそれこそがごま塩だと思っていた。

 

大人になって、本当のごま塩を知った。

本当の、という表現が正しいのかはわからないけれど、わたしは「これが本当のごま塩か!」と思ったので、まあ、そういうことで。

 

あのフロストシュガーのようなお塩がごま塩のお塩なのだと思い込んでいたから、ごま塩は家では作れないのだとずっと思っていた。

けれど、はじめて見た本当のごま塩は、市販品とは全く異なる形状をしていたのだ。黒ごまの周りにお塩がくっついていて、しかも、それはどこからどう見ても普通のお塩の結晶だった。

あ、ごま塩って作れるんだ、と思った。

考えてみればなんだって初めは工場で機械的に生産されるわけではなく、どこかで誰かが手作りしたものなのだから、当たり前といえば当たり前のことなのだけれど。

それでもその時にわたしが感じた衝撃は大きかったな。

 

さて、そんなごま塩の作り方です。

 

作りやすい分量

黒ごま:10g

塩:5g

水:ちょっと

 

作り方

① 塩と水を鍋に入れて加熱し、塩を溶かす。

② 塩が溶けたら黒ごまを入れ、焦がさないように混ぜながら煮詰める。

③ 水気がなくなったら完成。

 

分量はごま:塩=2:1 って覚えると簡単です。

お水はお塩を溶かすために入れるだけなので、ちょこっとでOK

 

一度お水に溶けたお塩が、加熱されるうちに再結晶化して、黒ごまの表面にくっつく。これがごま塩作りの原理です。

黒ごまとお塩を混ぜ合わせれば済むところ、なぜわざわざ面倒な行程を踏むのかというと、お塩を黒ごまの表面で再結晶化させるため。

ごまとお塩ではお塩の方が重たいため、普通に混ぜただけでは均一にならなくて、使うときにごまばかり出てきてお塩がたくさん残ってしまったり、均等に食べることができないのです。

自分でごま塩を作るようになってから、どうして市販のごま塩のお塩はあんな形状をしているのか、やっと理解しました。

あれは、お塩に空気を抱き込ませて、ごまとお塩の比重を同じにしているんですね。そうすることで、瓶からごま塩を振り出すときに、ごまとお塩が均等に出てくる仕組み。すごいなあ。

 

ちなみに、自家製ごま塩、からからに炒っておけばそこそこ日持ちします。たぶん。そんなに長く試してみたことがないから絶対とは言えないけれど。

保存の際は、密閉容器に入れて、シリカゲルとか何か乾燥剤を入れてあげると良いと思います。

しばらく置いておくと空気中の湿気を吸って、だんだんしっとりしてくるので。

まとめて仕込むような大変なものじゃないから、上記の分量くらいで小まめに仕込んで、その都度なるべく早めに食べちゃうことをおすすめします。

 

最後に、さつまいもご飯にかけてみた、の図。

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ごま塩よりも、さつまいもを欲張りすぎていることに、自分のことながら、どうしても目がいってしまう梢でした。