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梢の料理帖

食べることとは生きることなり

ひなまつり

なぜか毎年、ひな祭りの日のごはんには気合が入ってしまう。

もう女の子という歳ではないし、お嫁にも行った身で、今更桃の節句のお祝いも何もないとわかってはいるのだけれど。

 

今年はSeria(100円ショップ)で可愛いお重を見つけたので、正統派のちらし寿司にしようと決めていました。

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こんな感じ。

酢飯、白胡麻、椎茸の甘辛煮、錦糸卵、の順番で重ね、その上に、海老、絹さや、酢蓮根、いくらを飾りました。

海老には「海老のように腰が曲がるまで長生きできますように」

絹さや(豆)には「健康でマメに働けますように」

蓮根には「先の見通しがききますように」

とそれぞれ願いが込められているんですよね。

あとは、たくさんの具材が入っているちらし寿司は「一生食べ物に困りませんように」という願いが込められていたり。

 

こういう、願いの込められた行事食がとても好きです。

普段の食事だって、親はきっといつでも子どものためを想って作っているのだろうけれど、こういうものは、なんていうか、わかりやすく「愛だなあ」と感じてしまいます。

 

そして、ひなまつりといえば、やはり欠かせないのがはまぐり。

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こちらは毎年定番のお吸い物にしています。

はまぐりには「一生一人の人と添い遂げられますように」という願いが込められているそう。

はまぐりの貝殻は対になっているもの以外は形が合わない、ということに由来しています。だから漢字では「蛤」と書くのかな。

そのために「夫婦円満」という意味もあるんですよね。結婚記念日にでもまた出しましょうか(笑)

 

余談ですが、大きなはまぐりの貝殻、捨ててしまうのがもったいないくらい素敵ですよねえ…

素敵に加工する技術があればな…と思いながら毎回泣く泣く捨てています。

昔お茶の先生に見せていただいたはまぐりの金蒔絵の香合、とっても素敵でした。流石にそれは作れるわけがないけれど、何かもっと簡単にリメイクする方法はないものかなあ…

 

食事の話に戻りますが、ちらし寿司と、お吸い物と、あとはそこに「春らしさ」を加えたくて、今年も山菜の天ぷらをしました。

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こごみとたらのめ。

山菜のほろ苦さ、たまらないですよね。

このほろ苦さの成分は主にポリフェノール類で、冬の間に体に溜め込んだ老廃物を排出してくれる効果があるそうです。

冬眠から目覚めた熊はまず最初に蕗の薹を食べるのだとか。

 

そしてもうひとつの「春らしさ」はやっぱり菜の花。

色々な食べ方がありますが、お気に入りの和食屋さんで「菜の花のゼリー寄せ」を食べてからすっかりファンになってしまって、それ以来家でも真似して作っています。

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きらきらとしたお出汁のジュレが菜の花に絡んで最高においしいんです。はあぁぁ…

 

そんな今年の我が家のひなまつり御前でした。 

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ちなみに、デザートは手作りの道明寺。

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 あんこも買ったものだし、手作りですと堂々と言えるものかは微妙ですが、桜の良い香りで、春らしさを感じられてとても良かったです。

まだ桜の葉が残っているから、また桜餅を作ろうかな。

 

ところで、世の皆さんは、お雛人形は何歳くらいまで飾っているんでしょう?

わたしのお雛人形はもう何年も出していなくて、実家の押入れの中に入りっぱなしだと思うので、今どうなっているのか…若干怖いです。

お気に入りの7段飾りなので、もしも将来娘が生まれることがあれば娘に譲りたいし、一度状態を確認して、メンテナンスが必要ならメンテナンスした方が良いのかなあ…とぼんやり考える今日この頃です。