ミモザの日
3月8日はミモザの日。
わたしがはじめてミモザを知ったのは、南フランスに短期留学に行った時のことでした。
2月~3月にかけて約1ヶ月の短期留学を2年続けて経験させてもらったのですが、ちょうどその頃、南フランはミモザが満開なんです。
初めてミモザの花を見たとき、心を奪われた、なんて書いたら大げさかもしれませんが、一瞬で大好きになりました。
ちょうど通っていた語学学校のお庭に大きなミモザの木があって、登校初日、ホストマザーに片言のフランス語で「Qu'est-ce que c'est?(これは何?)」となんとか聞いて「C'est mimosa.(ミモザよ)」と教えてもらったことを今でも覚えています。思い出だからかな、記憶がどんどん美化されて、今ではフランス映画のワンシーンのようなとてもとても素敵な光景になっています(けどね、南フランスって1年のうち300日は晴天といわれているの。うんと青い空に満開のミモザ、本当に素敵ですから…!)
そんな大好きなミモザなので、結婚式のブーケにも入れてもらいました。時期じゃなかったから、アーティフィシャルなんですけどね。
将来は家を建てたらお庭にミモザを植えて、フランスで見たような大きな木に育てたいなって思っています。
ミモザは耐寒性がないから、小さいうちは鉢で育ててあげて、少しずつ寒さに慣らしてあげてから地植えにしてあげるとよいと何かで読んだので、いつかのお庭に備えて、ミモザの小さめの苗が欲しいなあってずっと思ってたんです。
そうしたら、今年のミモザの日にあわせて、夫が小さなかわいい苗をプレゼントしてくれました。
かわいい。すごくかわいい。今声が出ないので、夫に喜びを言葉で伝えられないのが残念なのですが、とても喜んでいるのは伝わったみたいです。
3.5号のポットに入って届いたので、ひとまわり大きな6号の鉢に植え替えてあげようと思います。大切に育てなくちゃ。
ちなみに、自分でも買ってきました(笑)
今年はミモザだけではなくて、ミモザの入ったブーケにしました。フラワーベースに生けた状態で販売されていたので、そのまま飾れて楽ちん。
背景になっているのは、ウェディングパーティーをした時に受付に置いた、ウェディングツリーならぬウェディングミモザブーケ。
ウェディングツリーをしたいと幹事を引き受けてくれた友人に相談したら、わたしの好きなミモザのブーケの絵を描いて準備してくれたんです。大切な宝物。額に入れて飾っています。
完全に浮かれた人なので、お夕飯もミモザの日をイメージ。
- 菜の花とベーコンのペペロンチーノ
- リース風ミモザサラダ
- えびのビスク(頂き物のレトルト)
ミモザサラダはリース風にしてみました。サラダほうれん草、絹さや、ブロッコリー、トマトにゆでたまごを散らして。
夫、「綺麗だねえ、かわいいねえ」と喜んでくれました。男性だけどこういうの喜んでくれるから作り甲斐があってありがたい。
そんな最高な2017年3月8日でした。
梢
サラダほうれん草の塩昆布和え
すっごく簡単なのにおいしい副菜。
野菜のお料理が中心のお店で食事した時に出会ったもの。初めて食べて、とてもおいしかったので家でも思い出して作ってみました。
サラダほうれん草の塩昆布和え
材料(2人分)
- サラダほうれん草:小さめ2株(30g程度)
- 塩昆布:2g
- ごま油:大さじ1/2
作り方
- ほうれん草はざく切りにして、よく洗ってから水気を切る。
- 塩昆布をほぐしながら加える。
- ごま油を回しがけ、よく和える。
以上。
簡単でしょう。
だけどとってもおいしいんだな〜〜
ほうれん草がおいしい季節のうちにあと何度か楽しみたいです。塩昆布買っちゃったしね(笑)
梢
ひなまつり
なぜか毎年、ひな祭りの日のごはんには気合が入ってしまう。
もう女の子という歳ではないし、お嫁にも行った身で、今更桃の節句のお祝いも何もないとわかってはいるのだけれど。
今年はSeria(100円ショップ)で可愛いお重を見つけたので、正統派のちらし寿司にしようと決めていました。
こんな感じ。
酢飯、白胡麻、椎茸の甘辛煮、錦糸卵、の順番で重ね、その上に、海老、絹さや、酢蓮根、いくらを飾りました。
海老には「海老のように腰が曲がるまで長生きできますように」
絹さや(豆)には「健康でマメに働けますように」
蓮根には「先の見通しがききますように」
とそれぞれ願いが込められているんですよね。
あとは、たくさんの具材が入っているちらし寿司は「一生食べ物に困りませんように」という願いが込められていたり。
こういう、願いの込められた行事食がとても好きです。
普段の食事だって、親はきっといつでも子どものためを想って作っているのだろうけれど、こういうものは、なんていうか、わかりやすく「愛だなあ」と感じてしまいます。
そして、ひなまつりといえば、やはり欠かせないのがはまぐり。
こちらは毎年定番のお吸い物にしています。
はまぐりには「一生一人の人と添い遂げられますように」という願いが込められているそう。
はまぐりの貝殻は対になっているもの以外は形が合わない、ということに由来しています。だから漢字では「蛤」と書くのかな。
そのために「夫婦円満」という意味もあるんですよね。結婚記念日にでもまた出しましょうか(笑)
余談ですが、大きなはまぐりの貝殻、捨ててしまうのがもったいないくらい素敵ですよねえ…
素敵に加工する技術があればな…と思いながら毎回泣く泣く捨てています。
昔お茶の先生に見せていただいたはまぐりの金蒔絵の香合、とっても素敵でした。流石にそれは作れるわけがないけれど、何かもっと簡単にリメイクする方法はないものかなあ…
食事の話に戻りますが、ちらし寿司と、お吸い物と、あとはそこに「春らしさ」を加えたくて、今年も山菜の天ぷらをしました。
こごみとたらのめ。
山菜のほろ苦さ、たまらないですよね。
このほろ苦さの成分は主にポリフェノール類で、冬の間に体に溜め込んだ老廃物を排出してくれる効果があるそうです。
冬眠から目覚めた熊はまず最初に蕗の薹を食べるのだとか。
そしてもうひとつの「春らしさ」はやっぱり菜の花。
色々な食べ方がありますが、お気に入りの和食屋さんで「菜の花のゼリー寄せ」を食べてからすっかりファンになってしまって、それ以来家でも真似して作っています。
きらきらとしたお出汁のジュレが菜の花に絡んで最高においしいんです。はあぁぁ…
そんな今年の我が家のひなまつり御前でした。
ちなみに、デザートは手作りの道明寺。
あんこも買ったものだし、手作りですと堂々と言えるものかは微妙ですが、桜の良い香りで、春らしさを感じられてとても良かったです。
まだ桜の葉が残っているから、また桜餅を作ろうかな。
ところで、世の皆さんは、お雛人形は何歳くらいまで飾っているんでしょう?
わたしのお雛人形はもう何年も出していなくて、実家の押入れの中に入りっぱなしだと思うので、今どうなっているのか…若干怖いです。
お気に入りの7段飾りなので、もしも将来娘が生まれることがあれば娘に譲りたいし、一度状態を確認して、メンテナンスが必要ならメンテナンスした方が良いのかなあ…とぼんやり考える今日この頃です。
梢
トマトのハニーマリネ
酸味のあるものが好きです。果物でもなんでも。
だけど意外と酸っぱいものが苦手っていう人も多くって。
うちの夫も例に漏れず、酸味の強いものがあまり好きではないタイプ。お酢の物とか、出せば食べるけど、好きかと言われればそうでもないみたい。
そんな夫の好みに合わせて作ったマリネ。予想以上に反応がよかったので書き留めておきます。
トマトのハニーマリネ
材料
- トマト:1個
- 玉ねぎ:1/4個
- 水:大さじ1
- 酢:大さじ1
- はちみつ:大さじ1/2
- 塩:ひとつまみ
- オリーブオイル:大さじ1
作り方
- トマトはざく切り、玉ねぎはみじん切りに、それぞれ切る。
- 1の玉ねぎと、水〜塩を鍋に入れ、火にかける。
- 煮立ったら鍋を火から下ろし、粗熱を取る。
- 粗熱の取れた4をトマトにかけ、オリーブオイルも加えてよく混ぜる。
- 冷蔵庫でしっかり冷やしたら完成!
こんな具合です。とっても簡単でしょう。
ポイントは、はちみつを多めに入れていることと、しっかり冷やしていることです。
夫「さっぱりしてておいしい!食べやすい!」と、喜んでくれました。うれしやうれしや。
酸っぱいものが好きと書いたけれど、少し甘めのこの味付けもわたし自身かなり好きかも。これから我が家の定番になるやもしれません。
プラスαで胡椒振ったりスパイスやハーブを混ぜてもおいしそう。
ちなみに今回は新玉ねぎを使っています。ふつうの玉ねぎを使うより玉ねぎの主張がマイルドで、優しい味に仕上がっています。
時期外れのなんだか味の薄いトマトがとってもおいしくなりました。やったね。
梢
ごま塩
子供の頃、家族の誰かがごま塩が好きで、我が家には常に瓶入りのごま塩があった気がする。
黒ごまと、フロストシュガーのような不思議な形状のお塩、見慣れていたそれこそがごま塩だと思っていた。
大人になって、本当のごま塩を知った。
本当の、という表現が正しいのかはわからないけれど、わたしは「これが本当のごま塩か!」と思ったので、まあ、そういうことで。
あのフロストシュガーのようなお塩がごま塩のお塩なのだと思い込んでいたから、ごま塩は家では作れないのだとずっと思っていた。
けれど、はじめて見た本当のごま塩は、市販品とは全く異なる形状をしていたのだ。黒ごまの周りにお塩がくっついていて、しかも、それはどこからどう見ても普通のお塩の結晶だった。
あ、ごま塩って作れるんだ、と思った。
考えてみればなんだって初めは工場で機械的に生産されるわけではなく、どこかで誰かが手作りしたものなのだから、当たり前といえば当たり前のことなのだけれど。
それでもその時にわたしが感じた衝撃は大きかったな。
さて、そんなごま塩の作り方です。
作りやすい分量
黒ごま:10g
塩:5g
水:ちょっと
作り方
① 塩と水を鍋に入れて加熱し、塩を溶かす。
② 塩が溶けたら黒ごまを入れ、焦がさないように混ぜながら煮詰める。
③ 水気がなくなったら完成。
分量はごま:塩=2:1 って覚えると簡単です。
お水はお塩を溶かすために入れるだけなので、ちょこっとでOK。
一度お水に溶けたお塩が、加熱されるうちに再結晶化して、黒ごまの表面にくっつく。これがごま塩作りの原理です。
黒ごまとお塩を混ぜ合わせれば済むところ、なぜわざわざ面倒な行程を踏むのかというと、お塩を黒ごまの表面で再結晶化させるため。
ごまとお塩ではお塩の方が重たいため、普通に混ぜただけでは均一にならなくて、使うときにごまばかり出てきてお塩がたくさん残ってしまったり、均等に食べることができないのです。
自分でごま塩を作るようになってから、どうして市販のごま塩のお塩はあんな形状をしているのか、やっと理解しました。
あれは、お塩に空気を抱き込ませて、ごまとお塩の比重を同じにしているんですね。そうすることで、瓶からごま塩を振り出すときに、ごまとお塩が均等に出てくる仕組み。すごいなあ。
ちなみに、自家製ごま塩、からからに炒っておけばそこそこ日持ちします。たぶん。そんなに長く試してみたことがないから絶対とは言えないけれど。
保存の際は、密閉容器に入れて、シリカゲルとか何か乾燥剤を入れてあげると良いと思います。
しばらく置いておくと空気中の湿気を吸って、だんだんしっとりしてくるので。
まとめて仕込むような大変なものじゃないから、上記の分量くらいで小まめに仕込んで、その都度なるべく早めに食べちゃうことをおすすめします。
最後に、さつまいもご飯にかけてみた、の図。
ごま塩よりも、さつまいもを欲張りすぎていることに、自分のことながら、どうしても目がいってしまう梢でした。
梢